こんにちは。甘鯛です。
今回は「おすすめのイーサリアムキラー(競合)厳選5銘柄」がテーマ。
本記事は以下の読者様の課題解決にお役立ちできる内容となっています。
・イーサリアムキラー各種の機能をしっかり知りたい方、
・イーサリアムが抱える課題をクリアする銘柄の成長に期待し保有したい方、

そもそも、イーサリアムをあまり理解していないよ,,,
イーサリアムに関してゼロから今後の見通しを含めしっかり知りたい方には、
【初心者必見】イーサリアム(ETH)の今後は?結論:Web3.0の主役でおすすめがおすすめ。
本記事で度々取り上げるイーサリアムの現状の問題点などを幅広くカバーしています。要チェック。
本記事の目的は厳選のイーサリアムキラー5つを的確に理解することで、
中長期視点での成長を期待できる銘柄の保有判断の参考にして頂くことになります。
結論:イーサリアムの競合としておさえておくべきは現状5つ
早速ですが本記事の結論から!
おすすめ度 ランキング | 名称 | 特徴 |
1位 | ソラナ(SOL) | 圧倒的な処理速度 |
2位 | カルダノ(ADA) | 独自のスマートコントラクトを実装 |
3位 | ポリゴン(MATIC) | イーサリアムの強力なサポーター |
4位 | ポルカドット(DOT) | 広い視点でWeb3.0の体現を目指す |
5位 | アバランチ(AVAX) | DeFi領域に特に強い |
本記事でお伝えしたいイーサリアムキラーについては上記の通り。
おすすめ度ランキングの基準としては、市場ランキングに加え、
イーサリアムにとっていかに強敵であるか、イーサリアムの課題解決に対する貢献度合いです。
以降ではそれぞれの機能的価値はもちろん、
イーサリアムの競合としての対比の重点をおきながら掘り下げて解説を進めていきます。
ソラナ(SOL):イーサリアムキラーの本命

ソラナ(SOL)とは、
分散型アプリケーションDApps(Decentralized applications)の開発を行うプラットフォーム。
ソラナプラットフォーム上で使用される仮想通貨をSOLと総称します。
クアルコム社で勤務していたソフトウェアエンジニアのAnatoly Yakovenko氏が、
当時の同僚のGreg Fitzgerald氏ととともにSolana Labsを立ち上げ2020年3月にローンチ。
比較的歴史の短い仮想通貨銘柄ではあるものの、時価総額ランキング上位に位置しており、
多方面から強いニーズが寄せられているプラットフォーム及び銘柄となっています。
プラットフォームの特徴や機能に関する詳細は後述しますが、
ソラナはトランザクションの処理スピードが非常に速く、
処理にかかる手数料(ガス代)などのコストを安く抑えられる点が最大の特徴。
DAppsやスマートコントラクトを構築するプラットフォームとして、
首位を走るイーサリアムの後を追い今後、超える可能性すらあると期待されています。
通貨名 | Solana |
シンボル | SOL |
発行開始時期 | 2020年4月 |
発行上限 | 5億800枚 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of History |
現在の価格(2022年5月時点) | ¥6,575 |
時価総額(2022年5月時点) | ¥2,230,727,922,804 |
市場ランキング(2022年4月時点) | 9位 |
取り扱い国内取引所 | ー |
取り扱い海外取引所 | BINANCE BYBIT |
公式サイト | ソラナ(SOL)公式サイト |
おすすめ度 | 5 / 5 |
また、ホルダーの視点ではソラナはステーキングができる仮想通貨です。
ステーキングは対象の仮想通貨を保有することで対価として報酬を受け取る仕組み。株式の配当、
銀行の預金などに近いイメージ。ビットコインやイーサリアムにはない魅力です。
先にあげた通り、現段階でイーサリアムが直面する課題としてはユーザーの急増にともない、
取引遅延や手数料であるガス代の高騰などのスケーラビリティ問題が深刻化しています。
こうした技術課題の解決に向けて役割は果たし注目を集めているのがソラナ。

トランザクション処理速度に優れ低コスト
先に述べた通り、ソラナの1番の特徴はトランザクションにかかる処理スピードです。
ビットコインやイーサリアと比較しても、各種処理の速度やコスト安は群を抜いているのは明白。
ブロックチェーン | 1秒あたりのトランザクション数 | ブロック生成速度 | 目安となる手数料 |
ソラナ(SOL) | 約2,825 | 0.4秒 | 0.00005$ |
ビットコイン(BTC) | 約6〜7 | 600秒 | 15$ |
イーサリアム(ETH) | 約13~15 | 300秒 | 10~25$ |
ソラナのトランザクションやブロックの生成スピードを実現しているのは、
コンセンサスアルゴリズムによるところが大きいです。
「PoH(Proof of History)」と呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを採用。
より厳密に言えば、PoH自体はコンセンサスアルゴリズムではななく、
ソラナで発生するトランザクションの順序を確認する時間を改善していく手法の一つ。
端的に言うと、トランザクションの優先順位をつけ、検証を重ねながら実行していく仕組みで、
実際のトランザクションやブロック生成にかかる時間の短縮に繋がっています。
イーサリアムプラットフォームにおけるスケラビリティ問題の解消に向け、
レイヤー2と言うチェーンネットワークを並行させメインチェーンへの負担軽減を目指しています。
一方、ソラナの場合、基盤となるメインチェーンネットワーク(レイヤー1)のみで、
処理を完結させるため、連続的で複雑なトランザクションやブロック生成の実現に寄与します。
ソラナプラットフォームでDAppsを行う醍醐味としてはやはり、
トランザクションの超高速であることに加え、低コストでアプリケーションを実行できる点。
イーサリアムキラーにふさわしい優位性をかねそなえたプロジェクトであると断定できます。
独自のエコシステムを構築し多くの領域からのニーズ

ソラナは、提携プロジェクトが多くエコシステムを拡大していることも特徴です。
現段階で既に100を超えるプロジェクトと提携しており拡大中。
先に述べた通りソラナが高速処理かつ低コストのブロックチェーンであり、
今後ますます多くの様々な企業や各種領域との提携を進めていくと考えられます。
また、ソラナの処理能力の高さからイーサリアムから移行していく動きもあります。
音楽ストリーミングサービスを提供するAudiusは、イーサリアムプラットフォームから、
ソラナへ一部移行を発表。イーサリアムが直面するスケラビリティ問題が長期化すれば、
ブロックチェーンをイーサリアムからソラナへ移行する傾向が進む可能性があります。
スマートコントラクトとの相性の良いDeFi(分散型金融)領域において、
DEX(分散型取引所)をソラナプラットフォーム上で構築していく動きもあります。
DeFiについては【おすすめ銘柄3選】DeFi(分散型金融)をわかりやすく解説【仮想通貨編】で、
DeFiをゼロから丁寧に解説の上、関連銘柄を紹介しています。ぜひご確認ください。
イーサリアムの2.0アップデートやレイヤー2の実装でスケラビリティ問題の解決への動きに加え、
ソラナのさらなる機能価値の向上やプロジェクト提携拡大には大いに期待したいところ。
ソラナブロックチェーンを利用している具体的な主要プロジェクトは以下の通りです。
・Move to Earn:ステップン(STEPN)
・Web3.0次世代ブラウザ:ブレイブ(Brave)
・ステーブルコイン:テザー(Tether)
・分散型データストレイジ:アーウィーブ(Arweave)
・DEX(分散型取引所):セラム(Serum)
・ミームコイン:ボンク(BONK)
インターオペラビリティで他チェーンとの相互性

インターオペラビリティとは日本語訳すると、相互運用性。
異なるブロックチェーン同士を接続するテクノロジーを指します。
ビットコインやイーサリアムにはインターオペラビリティがありませんが、
ソラナには異なるブロックチェーン間で相互運用できる機能が搭載されています。
2021年9月にはWormhole(ワームホール)と呼ばれる機能の搭載によって、
イーサリアムとソラナ間でのブリッジを行うことでNFTの送受信が可能になりました。
スケーラビリティ問題を抱えるイーサリアムがソラナと連携することで、
トランザクションの処理スピードやガス代の軽減に繋がることを期待されています。
ソラナはイーサリアムにとどまらず、バイナンススマートチェーンなど、
他のブロックチェーンとのインターオペラビリティ機能の構築を目指しています。
特定の仮想通貨が抱える技術課題をソラナを繋ぐことで解決へ導き、
より利便性の高い新たなブロックチェーン構築の可能性を秘めている点は素晴らしい。
イーサリアムキラーの本命として注目が集まるソラナのポイントは以下の通り。
・多様な領域からの強いニーズがあり強固なエコシステムを構築
・インターオペラビリティで他ブロックチェーンの弱点をカバー
カルダノ(ADA):イーサリアムのスケール問題を見事に解消

カルダノとは、ブロックチェーン技術をもとにするプラットフォーム。
カルダノ上で使用する仮想通貨をADA(エイダコイン)と総称します。
元イーサリアムの開発者であるチャールズ・ホスキンソン氏により、Input Output Global、
ブロックチェーンの研究を行うEmurgo、Cardano Foundation(カルダノ財団)によって開発。
ADA(エイダコイン)はもともと、ブロックチェーンベースのオンラインカジノで利用する、
仮想通貨でしたが、開発が進み機能性の高さから多くの領域で使用されるようになっています。
コンセンサスアルゴリズムはProof of Steakが用いられエネルギー消費の抑制に寄与。
カルダノプラットフォームのメリットとしては、
複雑で連続的なトランザクションに耐久性があり安定して稼働し続けスピーディーであること。
イーサリアムが抱えるスケーリングに関する課題をしっかり克服しており、
機能改善のために各方面からの研究・開発が行われている状況になります。
通貨名 | Cardano |
シンボル | ADA |
発行開始時期 | 2017年10月 |
発行上限 | 450億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Steak |
現在の価格(2022年5月時点) | ¥69 |
時価総額(2022年5月時点) | ¥2,351,670,368,891 |
市場ランキング(2022年4月時点) | 7位 |
取り扱い国内取引所 | GMOコイン BITPOINT |
公式サイト | カルダノ(ADA)公式サイト |
おすすめ度 | 4.5 / 5 |
カルダノ専用ウォレットであるダイダロス(Daedalus)を採用しているのも特徴です。
ダイダロスではステーキングも可能。オープンソースで透明性も高くいウォレット。
また、時価総額上位の仮想通貨では珍しくコンテンツクリエイターとして、
数名の日本人がプロジェクトに携わっている点も興味深いところ。
国内の2つの取引所において上場をしていますので、アクセスが容易であるのは便利です。

独自のスマートコントラクトPlutusを実装

2021年9月からカルダノプラットフォーム上において、
カルダノ独自のスマートコントラクトであるプルータス(Plutus)が実装。
スマートコントラクト(契約の自動化)と言うとイーサリアムが有名ですが、
イーサリアムのスマートコントラクトの場合では計算と決済を全て同じ場所で行うため、
トランザクションの集中や取引遅延を引き起こす原因となる課題が生じていました。
プルータスでは、プログラムの計算と実際の決済や契約がそれぞれ別々の場所で行われ、
修正が比較的容易で、より実用的でセキュリティ強化及びスケール軽減に繋がっています。
具体的には、計算作業を担うSettlement Layer(SL)と決済や契約機能のComputing Layer(CL)。
作業の用途で場所を分散させることで、より柔軟で迅速なスマートコントラクトの実装が特徴。
サイドチェーンの開発でより効率的なトランザクションへ

カルダノでは、取引処理をより効率的かつ安全な実行を目指しHyperCycleと呼ばれる、
サイドチェーン開発にも積極的。サイドチェーンの役割を平たく言えば、
重要度の高いトランザクションはメインチェーンで行い、メインチェーンの負荷を軽減する際に、
例えば、取引所への送受金などでメインチェーンとは別に処理が行われるチェーン。
サイドチェーンとしてHyperCycleを導入していくことでプラットフォームにおける、
中枢となるメインチェーンへの負荷を減らしカルダノ全体のパフォーマンス向上に通じます。
カルダノについて、理解しておくべきポイントをまとめると以下の通り。
・カルダノ独自のスマートコントラクトであるPlutusを実装
・HyperCycleと呼ばれるサイドチェーン開発でカルダノ全体のパフォーマンス向上を目指す
ポリゴン(MATIC):イーサリアムの強力なサポート役

ポリゴン(MATIC)は2017年にJaynti Kanani、Sandeep Nailwal、Anurag Arjunにより、
開発されたブロックチェン技術にもとづくプラットフォームになります。
ポリゴンプラットフォーム上で使用される仮想通貨の総称がMATIC。
ポリゴンの目的は、イーサリアムの弱点であるスケール問題を解決するサポーターになること。
もともとはマティック(MATIC)と呼ばれていましたが、
2021年2月にリブランディングされ、現在の正式名称はポリゴン(Polygon)となっています。
ブロックチェーンでのトランザクション速度を向上させるとともに、
コストを削減することを目指すイーサリアムのセカンドレイヤーネットワークソリューション。
通貨名 | Polygon |
シンボル | MATIC |
発行開始時期 | 2019年4月 |
発行上限 | 100億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Steak |
現在の価格(2022年5月時点) | ¥88 |
時価総額(2022年5月時点) | ¥694,509,924,483 |
市場ランキング(2022年4月時点) | 17位 |
取り扱い国内取引所 | ー |
取り扱い海外取引所 | BINANCE BYBIT |
公式サイト | ポリゴン(MATIC)公式サイト |
おすすめ度 | 4 / 5 |
イーサリアムの弱みをしっかりカバーするトランザクション処理速度で低コストであることから、
ポリゴンは多くのジャンルからの根強いニーズがあります。
現時点では、ポリゴン上で開発されているDAppsの数は19,000を到達済み。
イーサリアムの約3,500、ポルカドットの約4,000のDApps組成数であることを踏まえると
ポリゴンプラットフォームの強い需要を物語る大きな数であることがわかります。

目指すのはイーサリアムのレイヤー2ソリューション

先述の通りポリゴンはイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために、
開発されたレイヤー2ソリューション。DeFi、DAO、GameFi(NFTゲーム)メタバースなど、
多様な領域からのニーズを生みだしているイーサリアムは、現状でスケラビリティ問題に直面。
ポリゴンはこうしたイーサリアムが抱える問題を解決に導きイーサリアムを支え、
サブチェーンを提供していくネットワークソリューショとして位置づけられます。
イーサリアムはプラットフォーム上でDAppsの生成やスマートコントラクトを実装が可能で、
早い段階からの登場により既に多くの開発者やユーザーを誇っています。
一方で、他のスマートコントラクト実装可能なプラットフォームへの乗り換えには、
デベロッパーの観点ではセキュリティの確認や別の開発言語の習得などで労力がかかるのが課題。
こうした課題を踏まえポリゴンでは、仮想ネットワーク(EVN)やプログラミング言語に関して、
イーサリアムのリソースをそのままを活かす環境を整えており、開発者としてはメリット大。
同時にイーサリアムの問題である取引遅延やガス代の高さを緩和を実現し、
より機能価値を高めるレイヤー2を提供していくこと掲げ多方面からの改善が行われています。
手数料が安くトランザクション処理スピードが速い

ポリゴンのトランザクションの速さや低コストを実現している要因は主に2つあげられます。
1つは、ポリゴンがサイドチェーンであること。サイドチェーンに位置付けられるポリゴンでは、
イーサリアムで使用されるノード(ブロックチェーンの承認主体)として認識されません。
よって、イーサリアムとポリゴンにおけるノードの数量は少なくなりますので、
トランザクションの処理スピードが向上する仕組み。一方で、ノードの数が少ない分、
わずかにではありますがセキュリティの水準が下がる傾向になるのみ事実。
安全性と取引速度は対極的ではあるものの、両立を目指し改善が繰り返されています。
2つ目は、各種チェーン開発にポジティブであること。
具体的には以下の5つになります。
・Nightfall zk Roll-upの実装
・Optimistic Roll-upの実装
・Application Specific Side Chainsの導入
・Enterprise Chains導入
メインチェーンの強化はもちろん、サイドチェーン、
オフチェーンの導入・実装を行い、今後ますます高まっていくスケールアップに備えています。
トランザクション処理スピードはもちろん、ブロック生成の正確性、セキュリティ強化など、
包括的な課題解決を目指し開発が進められているの点は大いに期待したいところ。
ポリゴンに関しては、押さえておくべきポイントは以下の通りです。
・ポリゴン上でのDApps生成数は圧倒的で19,000以上
・各種チェーン導入や積極的な技術開発が行われている
ポルカドット(DOT):Web3.0の体現を目指すプロジェクト

ポルカドット(DOT)とは、Web3.0の実現を目指すプロジェクト及びその仮想通貨。
Webにおける民主化を志すWeb3 Foundationが開発するブロックチェーンプロジェクトです。
イーサリアムの共同創始者でイーサリアム財団の元CTOのGavin Wood博士を中心に設立。
通貨名 | Polkadot |
シンボル | DOT |
発行開始時期 | 2020年5月 |
発行上限 | 10億7,000万枚 |
コンセンサスアルゴリズム | Nominated Proof of Stake (4種のノードを用いた合意形成) |
現在の価格(2022年5月時点) | ¥1,325 |
時価総額(2022年5月時点) | ¥1,308,927,097,590 |
市場ランキング(2022年5月時点) | 11位 |
取り扱い国内取引所 | bitFlyer GMOコイン BITPOINT |
公式サイト | ポルカドット(DOT)公式ページ |
おすすめ度 | 3.5 / 5 |
ポルカドットにおいても、インターオペラビリティが大きな特徴です。
異なるブロックチェーンを繋げ運用可能なため、異なる通貨同士のやり取りが容易になる機能。
DOTを保有することで報酬が貰えるステーキングサービスを採用。
ブロックチェーン同士の質的向上に貢献し報酬を得ることができる仕組みになります。
国内の取引所においても上場していることから、
上記の3つの取引所から手軽にDOTを購入可能できるので便利でおすすめ。
以降ではポルカドットの機能や仕組みにフォーカスし解説を進めます。

【そもそも論】Web3.0とは?結論:Webの非中央集権!【完全保存版】ではポルカドットが、
目指すWeb3.0を取り上げています。Web1.0→Web2.0を踏まえて徹底解説。必見の内容です。
【厳選】Web3.0おすすめ銘柄とは?結論:最優先はイーサリアム!【仮想通貨編】にて、
Web3.0銘柄にフォーカスしてわかりやすく解説しています。上記記事とあわせてご確認ください。
ポルカドット(DOT)のインターオペラビリティの仕組み

インターオペラビリティとは、先に述べた通り相互運用性。
別々のブロックチェーン同士を繋ぎ、相互運用できるようになることを意味します。
ポルカドットの活用で異なブロックチェーンを同士を繋げていくことで、
特定のブロックチェーンへの負担を軽減させ、スケラビリティの解消に貢献。

ポルカドットにおけるインターオペラビリティを支えているのは、
特有のエコシステムがあってこそ。簡潔に説明します。エコシステムは以下4つの要素より構成。
- リレーチェーン(Relay Chain)
ポルカドットにおけるメインチェーン。
接続されたブロックチェーンの運用やセキュリティ共有、コンセンサスなどを担います。
- パラチェーン(Para Chains)
プロジェクトに合わせて機能を最適化し拡充していく機能。
アプリケーションの構築を主に担っていきます。
- パラスレッド(Parathread)
リレーチェーンに繋がり、ポルカドットへ一時的な参加をする低コストのパラチェーン。パラチェーンの機能までが要らない時に代替されます。
- ブリッジ(Bridges)
ビットコインやイーサリアムなどの他チェーンと互換性をもたせる役割。
文字通り異なるブロックチェーンとの架け橋を担います。
独自のコンセンサスアルゴリズムでセキュリティ・処理速度の担保
ポルカドットにおけるコンセンサスアルゴリズムは、
Nominated Proof of Stake(NPoS)と呼ばれるもの。
今後イーサリアムで、採用される予定のPoSの変化形にあたるユニークなもの。
ポルカドットのシステムにおける参加者は、以下の4つに分類されます。
名称 | 役割 |
バリデーター(Validator) | パラチェーンの検証 |
コレーター(Collator) | パラチェーンのブロックを作成 バリデーターへ送る |
ノミネーター(Nominator) | 信頼できるバリデーターを選出 |
フィッシャーマン(Fisherman) | 全体の不正監視 |

NPoSでは、システムの核になるパラチェーンの確認を行うバリデーターをノミネーターが選出、
さらに新規の参加者を分散させるルールを加えることで、セキュリティを向上に寄与。
バリデーターはノミネーターがステークしたDOTの数によって選出されますが、
選出されたバリデーターはステーク額が大きいユーザーが強い権力をもつのではなく、
平等に決定権を与えられるのが通常のPosと異なる特徴としてあげられます。
要するに、エコシステムにおける公平性と処理スピードの担保を目指しセキュリティ、
権力の階層を明確にし各々の機能を分散させることで独自のエコシステムの構築を実現。
ポルカドットに関して、おさえておくべき要点をまとめると以下の通り。
・プロジェクトの中心はイーサリアムの共同創始者であるGavin Wood博士
・インターオペラビリティによりスケーラビリティの解決に貢献
アバランチ(AVAX):DeFiの構築に強いエコシステム

アバランチ(AVAX)は2020年9月に設立され、多方面でのDeFi実現を目指すプラットフォーム。
アバランチのプラットフォーム上で使用される仮想通貨がAVAXとなります。
アバランチの開発はビットコインなどの分散システムの研究実績のある著名な研究者、
エミン・ガン・サイラー(Emin Gün Sirer)氏を含む共同設立者によって立ち上げられました。
通貨名 | Avalanche |
シンボル | AVAX |
発行開始時期 | 2020年9月 |
発行上限 | 72億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | アバランチコンセンサス |
現在の価格(2022年5月時点) | ¥4,006 |
時価総額(2022年5月時点) | ¥1,079,025,981,750 |
市場ランキング(2022年4月時点) | 12位 |
取り扱い国内取引所 | ー |
取り扱い海外取引所 | BINANCE BYBIT |
公式サイト | アバランチ(AVAX)公式サイト |
おすすめ度 | 3 / 5 |
アバランチはイーサリアム・ブロックチェーンとの互換性があるパブリック・ブロックチェーン。
アバランチにおけるコンセンサスアルゴリズムは、
アバランチ・コンセンサスと呼ばれる独自のアルゴリズムが採用しています。
PoW(Proof of Work)とPoS(Proof of Steak)でによる二面性を含むアルゴリズム。
要はハイブリッド型の効率的な生成・承認方法であることをおさえておきましょう。

イーサリアムとの互換性をもつインターオペラビリティ
アバランチは、イーサリアムプラットフォームのEVM(Ethereum Virtual Machine)、
その関連ツールを全てサポートしているのでイーサリアムとの互換性をもっています。
インターオペラビリティにより異なるチェーン同士の取引をアバランチ上で行うことが可能。
アバランチはイーサリアムとの互換性があるので、
イーサリアムで稼働するDeFiシステムなどはアバランチ上においても稼働させていくことが可能。
イーサリアムを基盤とするDAppsが増えている状況下ではアバランチが、
インターオペラビリティ問題の影響を受けず多くのユーザーにとってメリットは大きいです。
イーサリアムとの互換性の高さでいくと近年注目度の高いトロン(TRON/TRX)にも注目。
【買い方をわかりやすく】トロン(TRON/TRX)を解説【購入・将来性・今後】にて、
トロン(TRON/TRX)をゼロから解説。新生イーサリアムキラーとしても注目です。要チェック。
DeFiの進展をサポート
アバランチにおいては先述の通り、ハイブリッド型の生成・承認制をとっておりますので、
トランザクションの処理が正確かつスピードが速いのが特徴としてあげられます。
具体的には1秒間で、約4,500トランザクションを処理することが可能。
ビットコインでは1秒間に約6〜7トランザクション、
イーサリアムでは約13〜14トランザクションなので大きな差になっているのが明白です。
アバランチのトランザクション処理スピード及び手数料であるガス代の軽減から、
とりわけDeFi領域においてユーザーの課題解決として多くのニーズを生み出しています。
アバランチのエコシステムを使用している主要なDeFiに関しては以下の通り。
・Curve
・KUU
・1inch
・Aave
・DeBank
また、アバランチはアバランチマルチバースと言う新たなプログラムを推進。
トランザクションの処理スピードを向上させ、DeFiを中心にNFTやGameFi(NFTゲーム)など、
より包括的なエコシステムの構築を目指し尽力しており、今後の動向が楽しみです。
アバランチに関して理解しておくべき要点は以下の通り。
・DeFiを軸に様々なプロジェクト領域の拡大に期待
・PoWとPoSのハイブリッドの承認で処理が高速でスケーラビリティ問題を解消
また、直近で注目されているイーサリアムキラーとしてはAptos(アプトス)があげられます。
【買い方をわかりやすく】仮想通貨Aptos(アプトス)を徹底解説【特徴・将来性】にて、
仮想通貨Aptos(アプトス)の概要、特徴、購入方法を徹底解説。ぜひご参照ください。
おすすめの国内取引所:コインチェック
イーサリアム(ETH)に加えて今回ご紹介のポルカドット(DOT)を含む、
幅広い銘柄を扱うコインチェックがおすすめ。海外取引所でしか扱いがない仮想通貨においても、
国内取引所からビットコイン(BTC)を送金する際にもコインチェックが便利です。
コインチェックは、*国内の暗号資産取引アプリダウンロード数で3年連続No.1で信頼の実績。
(*対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak)
マネックス・グループとなり徹底したセキュリティ体制が構築済なところも安心です。
安全性の観点からも信頼できる取引所で、シンプルでわかりやすいインターフェースも魅力。
証券口座よりも口座開設が簡素化されスムーズに開設できるのも嬉しいところになります。
コインチェックでは、独自のサービスを多く展開しているところも大きな魅力。
5種類の通貨を月々1万円から自動で購入して積み立てることができる「Coincheckつみたて」。
また、「Coincheck NFT(β版)」ではコインチェックユーザー同士で、
デジタルアセット「NFT」と仮想通貨の交換取引ができるサービスを用意しています。
「貸暗号資産サービス」はコインチェックに一定期間、貸付を行うことで、
高い利息をユーザーに還元するレンディングサービス。対象の仮想通貨や期間などの諸条件で、
利率は異なりますが最大5%の利息を放置しておくだけでお得に獲得できるのは素晴らしいです。
【初心者必見】コインチェックのレンディング(貸暗号資産サービス)のやり方・特徴にて、
「貸暗号資産サービス」の詳細を解説しておりますので、ぜひご参照ください。
仮想通貨のホルダーに利用価値のある充実したサービスを多く展開している取引所になります。
以下ではコインチェックの口座開設をわかりやすく丁寧に解説していますので、ご参考ください。
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まとめ
イーサリアムキラーに関して5銘柄を取りあげてきました。
いずれもイーサリアムの課題をクリアしつつ、イーサリアムの競合としてのみならず、
プラットフォームとして機能価値は十分でパフォーマンスに関しても非常に魅力的なものばかり。
以上を踏まえ、それぞれの銘柄について改めて至って簡潔にまとめておきます。
- ソラナ(SOL)とは?
圧倒的なトランザクション処理スピードが特徴。イーサリアムキラーの大本命。 - カルダノ(ADA)とは?
より実用性に優れた独自のスマートコントラクトであるプルータス(Plutus)を実装。 - ポリゴン(MATIC)とは?
イーサリアムのサポート役を目指すセカンドレイヤー。DAppsの数は19,000を突破。 - ポルカドット(DOT)とは?
イーサリアムの共同創始者Gavin Wood博士がプロジェクトの中心でWeb3.0の体現が目的。 - アバランチ(AVAX)とは?
DeFiに多くの実績のあるプラットフォーム。今後も様々な領域での展開を目指す。
今回ご紹介のイーサリアムキラー5選の中で、もし判断ができずに迷ってしまったら、
逆説的ではありますが、私はシンプルにイーサリアム(ETH)の保有をおすすめします。

理由としては、現段階では依然としてイーサリアムが他と比較して優勢だからです。


右は約4年間のスマートコントラクト利用状況。
スケラビリティ問題、各プラットフォームの機能拡張などを踏まえても、
上記データが示す通り、現状においてはイーサリアムの利用が圧倒的であるのは事実です。
イーサリアム2.0アップデート、レイヤー2の実装を控え、イーサリアムへの期待が高まる一方、
各種イーサリアムキラーの進展もしっかり追うことで成長リターンを獲得していきましょう!
*仮想通貨の保有は、あくまで自己判断でお願い致します。
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