【保存版】VTI+QQQ=最適解

米国株投資

こんにちは。甘鯛です。
今回は私自身が考える米国株投資の最適解として「VTI+QQQ」がテーマ。
自身の米国株投資の経歴については、過去記事をご参照ください。

・米国株投資に興味はあるけど何に投資をすれば良いのかわからない、
・目先の株価に惑わされず地に足ついた投資をしていきたい、
・個別株投資に負けないくらいのパフォーマンスを狙いたい、

本記事がこうした読者様の投資判断にお役立てできれば嬉しいです。
早速ですが、本記事で1番お伝えしたいことから!

VTIをコア(中心)に、QQQをサテライト(補完)に位置付けるポートフォリオが、
米国株式投資における最適解だと自身の経験から考えています。


各ポイントから、このように考える理由を掘り下げていきます。

VTIをコア投資

まずは、VTIの投資の中心に位置付けることをオススメします。
理由は、VTIへの投資=全米企業への投資にほぼ等しいと言えるからです。
VTIの概要は、以下の通りになります。

  • インデックス:CRSP USトータル・マーケット・インデックス
  • 信 託 報 酬:0.03%
  • 分配金利回り:1.30%
  • 配 当 実 績:2.70ドル
  • 組 入 銘 柄 数:約4,000銘柄
  • 設定日:2001年5月24日
  • 運用会社:The Vanguard Group, Inc.

《セクター比率・構成銘柄上位10社》

Technology27.8%
Financials16.6%
Consumer Services13.4%
Industrials12.5%
Health Care12.2%
Apple: 5.14%
Microsoft: 4.77%
Amazon: 3.17%
Facebook: 1.90%
Alphabet A: 1.80%
Alphabet C: 1.66%
Tesla: 1.18%
Berkshire Hathaway: 1.07%
NVIDIA: 1.03%
JPMorgan Chase: 1.02%

VTIを3つのポイントから簡潔に解説します。

  1. 米国市場ほぼ全体をカバー
    米国市場のほぼ全体を網羅するETF。構成銘柄数約4,000となっており、GAFAMなどの超大企業に加え成長著しい小型企業も含まれています。このあたりは、上位約500社で構成されるS&P500との違いです。米国市場ほぼ全体に投資しているので頻繁な入れ替えが生じないのも特徴。S&P500とのパフォーマンスの差は大きくないので、どちらを選好するかは好み次第。

  2. 低い信託報酬
    投資家に嬉しいですね。VTIの信託報酬は0.03%と他の米国ETFと比較して大変低い水準。
    長期投資になればなるほど、信託報酬は見逃せませんので長期投資を前提にする上で、安価な信託報酬であることがマストになります。バンガード社のETFは定期的に信託報酬が見直され、運用資産の規模や運用コストなどに応じて値下げが行われているのも素晴らしいです。

  3. セクターの偏りがない
    特定のセクターに偏重した投資をしていないのも素晴らしいポイント。時価総額加重平均型(平たく言うと、時価総額が大きい企業順に組み入れ比率が決定)になりますので、その時に強いセクターが上位に、弱いセクターが下位に構成される仕組み。これを個人投資家が、実現していこうとするのはほぼ不可能なので有難いところですね。

上記3つの特徴から、長期・積立・分散投資を効率的に実現する上で、
VTIをコア(中心)に投資していくことは個人投資家にとって、合理的な選択になります。
過去記事でも紹介した、つみたてnisaiDeCoの税制優遇制度を最優先に活用したいですね。
VTIへの投資のみでも、十分立派なポートフォリオに仕上がるくらいに優れています。
オススメの投資対象を1つだけ挙げろ、と言われれば、まず真っ先にVTIと私は答えます。

2001年から約20年のVTIパフォーマンス

【投資家必見】VTIをわかりやすく解説では、
VTIの詳細に加えVTI投資の醍醐味を解説しています。
長期投資の核にすべき利用価値あるETFですので、ぜひご理解を深めてくださいね。

【2022年最新版】VTIとVOO(S&P500)どっちが良い?徹底比較において、
VTI・VOO(S&P500)で両ETFの共通するところ、異なるところなどを整理の上、
各項目から比較解説。米国株投資家にとって必読の内容ですので要チェック。

【2022年最新版】VTI(全米株式)とVT(全世界株式)どっちが良い?徹底比較にて、
全米をカバーするVTIと全世界をカバーするVTについて解説。両ETFの特徴を取りあげ、
わかりやすく解説しています。VTI・VTをしっかり把握していきましょう。

QQQをサテライト投資

QQQに関しては、VTIと比較するとややユニークなETFと言えます。
VTIの次点で、私はQQQをオススメしたいです。
QQQの概要は、以下の通りになります。

  • インデックス:NASDAQ100指数
  • 信 託 報 酬   : 0.20%
  • 配 当 利 回 り : 0.53%
  • 配 当 実 績   : 1.49ドル
  • 組 入 銘 柄 数 : 約100銘柄
  • 設定日:1999年3月10日
  • 運用会社:Invesco Ltd.

《セクター比率・構成銘柄上位10社》

Technology58.1%
Consumer Services19.2%
Consumer Goods8.0%
Health Care6.4%
Industrials6.0%
Apple: 11.26%
Microsoft: 10.10%
Amazon: 7.78%
Alphabet C: 4.18%
Facebook: 4.04%
Tesla: 3.90%
Alphabet A: 3.87%
NVIDIA: 3.77%
PayPal: 2.29%
Adobe: 2.15%

QQQを3つのポイントから簡潔に解説します。

  1. 成長性の高いテクノロジーセクターを広くカバー
    NASDAQには、米国にある世界最大の新興企業向けの株式市場で約3,000社が上場。
    QQQはこのNASDAQ市場の時価総額上位100社(金融セクターを除く)の株価に連動するETFとなります。上記の通り、高い成長性を誇るテクノロジーの構成比率が、50%を超えているのが最大の特徴。また、現状でGAFAMの組み入れ比率が約40%を占めているのも確認すべきポイントになります。

  2. ETF投資の優位性
    個別株を保有する上で、年4回の決算をチェックすることが必須。売上高、EPS(1株あたりの当期純利益)、ガイダンス(業績見通し)それぞれ、市場予測を上回ることが良い決算の定義。業界のトレンドや同業他社の動向なども要確認。個別株を保有し続けるのは、言葉で表現する以上に利確・損切りを実行するのが困難です。QQQを保有することで、各企業の決算状況を詳細に追っていく必要はないです。

  3. QQQ投資=全てハイテク企業への投資ではない
    確かに、QQQはテクノロジー企業の比率が大半を占めています。一方で、残りの約半分は、非テック。世界的に競争優位性の高いヘルスケア、一般消費、資本財などのセクターに分類される企業で構成されています。あくまで、新興企業向けのNASDAQに上場する上位企業100社の時価総額加重平均で株価が算出されます。現状ではセクターが偏重しているものの、テクノロジーに特化した縦割りのセクターETF(例えばVGT)ではない点は、特徴的で長期保有にも向いているといえます。

上記3つの特徴から、QQQは高い成長性を誇るテクノロジーセクターをETFとして広くカバー
よって、個別株ほど偏りがあるわけではないので、攻めの姿勢でほどほどの分散が効き安定して、
高いパフォーマンスを得ていくのがQQQの素晴らしいところです。

GAFAMやTESLAなどのテクノロジー企業の急成長で、QQQのパフォーマンスは拡大しました。
世界で大きな市場は、第1にテクノロジー、第2にヘルスケアになります。
テクノロジーはいうもでのなく、われわれの生活に欠かせない領域で、
今後も世界市場のけん引役であり続ける可能性が高いでしょう。
ヘルスケアは、COVID‑19のパンデミックによる健康意識の加速に加え、
世界的な長寿傾向などを背景に長期で着実な成長が見込めるセクターと位置付けられます。

長期視点でにこの2セクターを押さえれば、米国の成長にのっていくことは十分可能と考えます。
とりわけ、テクノロジーは世界最大の産業であり、
この市場が落ちるようでは、米国全ての産業が落ち込むといっても過言ではありません。
QQQは現在のところ、時価総額の大きなテクノロジーセクターに寄ってはいるものの、
ヘルスケアセクターも取り込んでおり今後も長期的なパフォーマンスに期待できます。

2001年から約20年のQQQパフォーマンス

【攻めのETF】QQQをわかりやすく解説では、QQQをさらに掘り下げて解説を行っています。
アグレッシブなQQQについて、より理解が深まる内容になっておりますので、要チェック。

また、テクノロジーセクターについてはWeb1.0→Web2.0からWeb3.0に向け進展中。
最近よく耳にする機会が多いWeb3.0ですがテクノロジー企業群にとって非常に重要な転換期です。
【そもそも論】Web3.0とは?結論:Webの非中央集権!【完全保存版】で詳細かつ丁寧に解説。
今後のテクノロジーセクターを検討する上で理解しておきたい概念です。ぜひご参照ください。

VTI+QQQで腰の強いPF構築へ

VTIとQQQの優れているところを述べてきました。
私自身のPF(ポートフォリオ)では、VTIとQQQをメインとする投資を約7年続けています。
私にとって、VTIとQQQへの投資は完全に習慣化されており、
今後も様々なリスクを考慮しつつ、長期目線でリターンの獲得を目指していくつもりです。

インデックスETFを買う=保守的な投資、とイメージされるかもしれません。
しかし、十分に満足のいくリターンを得ていますし、
腰を据えじっくり投資を行うことが、下支えになり投資の継続に繋がる好循環に至っています。

ただし、パフォーマンスの高いQQQへの投資で注意したいのは、
テクノロジーセクターを多く占めているので、QQQに偏重した投資はオススメできません
理由は、先述の通り、現状で高PERであるテクノロジーセクターを多く割合が多いことから、
テクノロジー企業全体の業績が振るわない時は、特に株価が低迷するリスクがあります。

今後ますます、テクノロジーセクターが進展していくことでしょうが、
さらに幅広くセクター分散・投資企業の分散が効いたVTIをPFのコア(中心)とするのが先決
その上で、QQQをサテライト(補完)させていく腰の強いPFを築いていくのがベターです。

年齢、投資額、期間、リスク許容度などによって比率は異なりますが、具体的な目安になります。

・VTI:50%、QQQ:50%
・VTI:60%、QQQ:40%
・VTI:70%、QQQ:30%
・VTI:80%、QQQ:20%


強調したいのは、繰り返しで恐縮ですが、あくまで主軸はVTIであることです。
それを踏まえ、QQQで補完していくイメージ。QQQの比率を0にしないのもポイントなります。
また、現状でテクノロジー企業を多く含むQQQは、株価の値動(ボラティリティ)が激しいため、
段階的にVTIの比率を高めリスクを調整していくのが望ましい投資戦略といえます。
下記は約5年のVTI・QQQのボラティリティの推移。QQQのボラティリティの高さに要注意です。

約5年のVTI(緑)・QQQ(青)のボラティリティ

下記は、VTI・QQQの約20年のパフォーマンス比較。両者とも綺麗な右肩あがりで素晴らしい。

約20年のVTI(青)・QQQ(紫)のパフォーマンス比較

【VTI+QQQ投資に徹する技術】米国株投資おすすめルーティン【結論:習慣化が9割】では、
約8年にわたりVTI+QQQ投資を継続している中での習慣にフォーカスし詳細解説。
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VTI+QQQ投資における失敗回避にフォーカスし、5つの習慣をまとめました。
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まとめ

VTI・QQQについてまとめてきました。
長期・積立・分散投資を無理なく実現していく上で、
「VTI+QQQ」は多くの方におすすできる再現性の高い投資手法であると私は考えています。
なお、VTIの部分をS&P500に連動するVOOでも、もちろん代用可能。
より包括的に投資できるVTIを個人的に選好しますが、好み次第になります。

私自身、投資初心者の頃の失敗体験から、
インデックス投資の魅力に惹かれVTI+QQQを軸にした投資を実践し続けています。
以前紹介した敗者のゲームでいう、
ミスを最小化し、市場から退場しない、現状で最適な投資スタイルと確信しています。

私自身の全ポートフォリオ(PF)の約80%以上を占めるのがVTI+QQQですが、
PFのうち約2〜5%の少額で仮想通貨(BTC・ETH)の保有を心がけています。
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VTI+QQQ投資において肝になる2022年に米国経済が直面するリスクイベントを整理の上、
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*投資活動は、あくまで自己判断でお願い致します。

広瀬隆雄氏の著書。個別株投資の困難さ、インデックス投資の有用性を理解できます。

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